個別指導塾の成績保証制度

成績保証制度とは、定期テストや学力判定テスト等で、目標として定めた保証点に一定期間達成できなかった場合に授業料の一部を返還又は減額されたり、追加で授業が受けられたりする制度です。

この制度は、保護者にとっては家計などが助かるので非常に魅力的な制度となっており、個別指導塾も集客活動や宣伝としては大いに効果を発揮しています。

こういった保証制度は、無料のお試しサービスや新製品のサンプル配布などと同じようなものですが、生徒が結果を出すというシステムは、その基準や判定方法が難しいという問題もあります。

成績保証制度は、万が一成績が上がらなければ金銭面やサービスで保証を行うもので、個別指導塾ごとに保証内容や期間や目標等が異なります。

例えば、目標の設定例として、受験教科を特定して、現在の得点から20点上がらなければ金銭面やサービスをするものです。

もちろん、入塾する学年や、塾の行っている対象講習に参加や、5分以上の遅刻・欠席しない、課題忘れが対象授業日数以下など、様々な条件をしっかり守ることが必要です。

具体的な目標を達成させることと、万が一達成できなかった場合に金銭面で保証するといった両面で保証をしてくれるので、生徒は安心して学習することができます。

目標の達成後は新たな目標を設定して更なる成績向上を図り、もし、目標達成ができずに金銭的な保証があった場合でも、目標達成できるまでしっかり指導をしてくれます。

成績保証制度は、生徒側にも個別指導塾にもメリットはありますが、実は誰もが利用できる制度ではなかったり、事前の説明不足などでトラブルの元になったりします。

例えば、事前の説明不足が原因で、テストの実施後に保護者からクレーム紛いの保証制度を利用して授業料の減額交渉や、返還を求められたりする場合があります。

このようなトラブルがあるので、最終的に成績保証制度を導入するか否かは、オーナーのポリシーによるので、見極めが必要です。