保育士・幼稚園教諭
保育士・幼稚園教諭とは、小学校に入学するまでの子どもに集団生活を通じて協調性や自主性を身につける教育を行うことができる国家資格です。
仕事内容としては、日常生活のお世話から絵本の読み聞かせや、絵画や工作をさせたり、運動会やおゆうぎ会の運営から指導などとなります。
保育士は、厚生労働省管轄で、生後6ヵ月の赤ちゃんから6歳児までの子どもを対象にお世話をする福祉施設での勤務となります。
いっぽう、幼稚園教諭は文部科学省管轄で、満3歳から小学校に入学するまでの子どもを保育するというより「学校」という観点で教育をすることに目的が置かれています。
先生であることはもちろんですが、ある時は両親や保護者に代わって家庭では身につけられない社会性や、心と体の健康を養う責任と、子どもが喜びそうな遊びを考えたり、教材を作ったりする前向きな姿勢も大切です。
また、一人で大勢の子どもたちのお世話をしなければいけないので体力も必要とされます。
保育士を目指す
保育士を目指す場合は、保育士養成課程のある大学や短大、専門学校などで所定の課程を修了し保育士試験に合格することで資格を得ることができます。
保育士養成所を卒業していなくても保育士試験を受験できますが、合格率は10%前後と難易度は非常に高くなっています。
しがって、保育を目指すのであれば、要請家庭のある学校を卒業するのが近道です。
保育士になるまでの道のり
幼稚園教諭を目指す
幼稚園教諭を目指す場合は、幼稚園教諭養成課程のある大学院、大学、短大で学び、所定の課程を修了することで免許(専修、1種、2種のいずれか)を取得できます。
また、3年以上の保育士としての実務経験がある場合、教員資格認定試験に合格すれば免許を取得できます。
近年では、共働きが増え、保育施設に対するニーズが多様化しているので、幼稚園と保育園が一体となった幼保一体施設が増えてきていることから、幼稚園教諭と保育士の両方の資格を持つ人が優遇される傾向があります。
幼稚園教諭になるまでの道のり
資格概要~保育士試験~
資格種類 | 将来性 | 難易度 | 合格率 |
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国家資格 | 大変良い | やや難 | 17.4%(H25) |
受験資格 | ①大学に2年以上在学して62単位以上修得した者 ②短大の最終学年に在学している者で卒業が見込まれる者 ③専修学校の専門課程又は各種学校を卒業した者 ④高等学校を卒業した者まだは中等教育学校を卒業した者、もしくは通常の課程による12年の学校教育を修了した者など |
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受験科目 | 【筆記科目】 保育原理、教育原理及び社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論 |
【実技試験】 一般保育・言語・音楽・絵画製作の3つの中から2科目を選択 |
試験内容 | すべての科目が5択問題マークシート方式 | 合格ライン | すべての科目で6割以上 |
保育士養成学校を卒業すれば免許を取得することができます。
学校に通えない場合は保育士国家試験に合格することで保育士の資格を取得ことができます。
試験は各都道府県で一年に行われていて、一次試験は筆記試験でどの科目も6割以上が合格ラインとされています。
筆記試験に合格した方は実技試験を受けることができ、実技試験は一般保育・言語・音楽・絵画製作の3つの中から2科目を自分で選べ、合格ラインは6割以上となっています。
資格概要~教員資格認定試験~
資格種類 | 将来性 | 難易度 | 合格率 |
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国家資格 | 大変良い | 高い | 非公表 |
受験資格 | ①大学(短期大学も含む)に2年以上在学し62単位以上を修得した者 ②高等学校を卒業した者など のいずれかに該当する者、かつ、保育士として3年以上従事した者 |
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受験科目 | 第1次試験 | 【教職に関する科目(Ⅰ)】 教職概論、幼児教育教師論、教育行財政、幼児教育学、幼児教育心理学、教育制度論、教育行政学、教育社会学、教育経営論等 |
第1次試験 | 【教職に関する科目(Ⅱ)】 教育課程論、教育内容論、学習指導論、教育方法・技術論、保育内容指導法、幼児理解、教育相談等 |
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受験科目 | 第2次試験 | 【教職に関する科目(Ⅲ)】 教育職員免許法施行規則第6条第1項表における幼稚園教諭 免許取得に必要な専門的事項 |
試験内容 | 第1次試験は筆記試験択一式、第2次試験は筆記試験論述式 | 合格ライン | 全科目、満点の6割以上 |
幼稚園教諭養成課程のある大学、短大などを卒業することで取得することが可能です。
保育士資格があり、3年以上の実務経験と、大学(短期大学も含む)に2年以上在学し62単位以上を修得した者や、高等学校を卒業した者などの基準を満たしている場合は、教員資格認定試験を受験することで幼稚園教諭二種免許を取得することができます。
全科目において満点の6割以上が合格基準となります。
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