個別指導塾とは
個別指導塾とは、生徒一人ひとりに講師が直接指導する方法を採用している塾のことを言います。
近年、少子化傾向に伴い少人数教育へシフトしている学習塾は多く、大手進学塾も系列校として個別指導を展開しているケースが多く見受けられます。
塾によって指導形態は異なってきますが、一般的に1人の講師が1~5名程度の生徒を指導します。
そして、講師1人に対する生徒が少ないほど時間単価が上がり授業料が高額化する分、十分な時間を割いた丁寧な指導を受けることが可能です。
個別指導は授業料が集団クラスよりも高額なため、全教科受講するのではなく、苦手科目や弱点分野の克服・対策として個別指導を利用している生徒もたくさんいます。
大きな魅力は生徒にあった柔軟な指導
個別指導塾の最大の魅力は、生徒に合わせた柔軟な指導をしてくれるという点にあります。
学習に対して抱える悩みや目標は、生徒一人ひとりで異なります。長期的なスパンで苦手な教科の克服をしたいのか、半年後の受験に備えて短期的に集中して成績を上げたいのか、それによってカリキュラムも大きく変わります。
各生徒の状況や、理解度を図りながら最適なカリキュラムを作ってくれるのが、個人指導塾です。
集団授業タイプの塾で理解度が追いつかず遅れ気味の生徒でも、個人指導塾であれば学習のスピードを調整して、しっかりと基礎が定着するようにカリキュラムを変更することも可能。自分の理解度に合った授業なら、やる気も損なわずに継続して通うことができるでしょう。
また、授業数や授業の日程も生徒にある程度合わせてくれるため、教室に無理なく通うことができるのも嬉しいポイントです。
部活にも打ち込みたい中学生や高校生などの生徒にとっては、柔軟に対応してくれる個別指導塾の方が通いやすいのではないでしょうか。
集団塾との違い
ここでは、集団塾と個別指導塾の違いを見ていきましょう。
集団塾は、学校生活のように決められた時間とカリキュラムにより授業が行われるのがスタンダードです。数十人の生徒が同じクラスで学習するため、切磋琢磨するライバルがいる環境で成績向上を目指すことになります。
現在の自分の相対的な立ち位置が浮き彫りになるため、「人に負けないように頑張る」といったモチベーションでやる気をキープできる生徒にとっては、良い環境と言えるでしょう。
また、集団授業は講師を少人数で独占しないため、授業料を比較的安く抑えることが可能です。多くの科目を受講しても、費用的な負担を少なくすることができるでしょう。
一方、個別指導塾は生徒一人ひとりの理解度・目標に合わせたオーダーメイド・カリキュラムで授業を受けることができます。
したがって、個別指導塾は無駄のない効率の良い指導を受けることができ、自分のペースで知識を習得していけます。他の生徒と比べられるとやる気が無くなってしまうという生徒には、個別指導塾のようにマイペースに進められる塾は向いていると言えます。
また、個別指導塾は講師との距離が近いため、質問を気軽に行うこと可能で知識の消化不良を防止できます。
集団塾だとなかなか質問ができなかったり、授業が終わった後にわざわざ聞きに行ったりしなければいけないこともありますが、個別指導塾だとすべて授業内で解決することができるでしょう。
その反面、個別指導塾では月謝が高額になりがちという点に注意が必要です。少ない人数で講師を独占することになるので、その分費用も高くつくのです。
そのため、苦手な数学だけ個別指導塾でしっかりと、その他は集団塾で…といったような受講をするのもおすすめです。
どんなケースに適しているか
個別指導塾は、集団授業と同様に、小学生や中学生、高校生など、学年や年齢に応じて専用のコースが用意されていることがほとんど。また、浪人生を対象にした大学受験コースが設けられていることもあります。
そのため、どんな年代の生徒でも個別指導塾に通うことが可能ですが、特に個別指導塾での学習が適していると考えられるケースをいくつか挙げてみました。
自分専用の受験・入試対策がしたい
個別指導塾の中には、中学受験や高校受験、大学受験に備え、自分が望む学校専用に対策を行ってくれるコースもあります。特に大学受験対策では、国立難関校や医学部など、レベル別で専用のコースを用意しているところもあり、自分に合った受験対策が可能です。
集団塾でもこのような対策は可能ですが、やはり集団ということもあり、自分のわからない箇所を質問しづらいケースがあります。その点、個別指導塾であれば質問もしやすく、ベストな受験対策を行うことができるでしょう。
特定の苦手な教科だけ学習したい
個別指導塾の大きな強みは、生徒一人ひとりの学習スピードに合わせたカリキュラム設定です。そのため、理解度の低かった苦手な教科を基礎からしっかり学び、弱点をなくすためにはぴったりと言えます。
集団塾だと、苦手な教科はどうしても周囲から遅れがちになってしまいます。自分だけできない焦りなどもあり、余計に苦手意識をもってしまう生徒もいるでしょう。
そのような点を個別指導塾で丁寧にカバーし、やる気をもって取り組むことができます。
小学生低学年のうちから英語を習わせたい
2020年からの小学校英語が必修となる背景もあり、小学校低学年から英語を習わせたいという親御さんも多いです。そんな親御さんから人気を集めているのが、小学校低学年を対象とした英語のコース。
初めての英語でも、個別指導なら個々のペースに合わせてゆっくり教えてくれるため、英語学習の基礎を作りやすいでしょう。小さいうちから英会話などに通わせるのがスタンダードになりつつありますが、個別指導塾で英語を習わせるのも1つの手と言えます。
個別指導塾や個別コースに向いている人
ここまで、個別指導塾の基本的な情報や、集団塾との違いについて説明してきました。ここで、個別指導塾が向いてる人についてまとめてみましょう。
個別指導塾に向いている人は、
- 自分のペースで学習したい人
- 学校生活と両立したい人
- 自己管理が苦手な人
個別指導塾はオーダーメイド・カリキュラムで受講することができるため、自分に合ったペースで学習していけます。
また、日程・時間割やコマ数も自分で設定可能な場合が多く、学校生活と両立することが比較的容易と言えるでしょう。部活動やクラブ活動も頑張りたい人には、個別指導塾はおすすめです。
また、個別指導塾は講師が学習進度や成績を徹底管理してくれます。そのため、自己管理が苦手で、どうやって自分の学習を進めていけばよいのか分からない人に向いています。
個別指導塾を選ぶポイント
ここまで、個別指導塾の基本情報と集団塾との違いを解説してきました。
最後に、個別指導塾を選ぶ際のポイントを確認していきましょう。
合格実績だけではなく、先生との相性が重要
個別指導塾は、生徒と先生との相性が重要。というのも、集団塾と比べて生徒と先生が密に関わることになるため、相性が悪ければやる気が続かなかったり、成績がアップしなかったりすることもありえるからです。
理想的なのは、生徒のやる気をキープしながら親身になって教えてくれる先生がいる教室に通うこと。
合格実績だけで選ぶのではなく、どんな先生がいるのか、塾長はどんな人なのか、口コミや評判をしっかりチェックして選ぶことが大事です。
校舎に通いやすいかどうかも大切
部活や習い事とのバランスを取りたい方は、教室への通いやすさは重要なポイントです。実績があり有名だからといって、遠くの個人指導塾まで選んでしまうと、通うだけで一苦労です。
もし学校生活との両立を考えるのであれば、通っている学校や自宅近くの教室を選ぶと良いでしょう。
無料の体験授業を受けてみるのもあり
個人指導塾の中には、無料の体験授業を設けているところも多いです。
口コミや評判だけではなかなか分かりづらい教室の雰囲気や先生の印象などを、実際に教室で体験授業を受けて実感することができます。
高い料金を払って通うのですから、その分教室選びはしっかりしておきたいところ。無料の体験授業を使って、自分に最適な塾を探してみることがおすすめです。
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