集団塾と違う？個別指導塾の特徴
お子さんの成績がなかなか上がらない、受験を考えているためより勉強に力をいれたいなど、学校以外で勉強する機会を探しているご家庭におすすめなのが、学習塾の活用です。
進学塾と言っても種類は様々で、たくさんの生徒と一緒に授業を受けるタイプの「集団塾」や、生徒1～2人に対して1人の講師がつくタイプの「個別指導塾」が挙げられます。また、塾と似たようなものとして、家庭教師に見てもらうという手もあるでしょう。
当サイトでは、特に勉強に苦手意識のあるお子さんでも初めての塾として通いやすい「個別指導塾」を取り上げてご紹介しています。
個別指導塾は、集団塾と比較して、生徒に対するきめ細かいサポートが充実している点が特徴です。
個別指導塾の特徴
- 授業のスタイルは、講師1人対生徒1人のマンツーマン、もしくは講師1人に対して生徒2～3人の少人数制
- 生徒の学力や学習進度に合わせた、オーダーメイドのカリキュラムにそって授業を受けられます。そのため、あまり勉強に自信が無いお子さんでも不安が少ないです。
- 少人数での授業なので分からない点を質問しやすく、授業の進度についていけない等のことも起こりません。無理なく勉強を進めることができます。
個別指導塾の一番の特徴は、生徒に合わせたオーダーメイドのカリキュラムに沿って学習を進めることができる点。苦手な教科があっても、しっかりと理解できるようにカリキュラムを組んで対策をすることができるので、苦手教科の克服として通うのも良いでしょう。
また、講師に質問しやすい環境で勉強できるというのも嬉しいポイントです。集団塾では、どうしても生徒全員がいる環境で授業が進むため、1人の質問に対して授業内で細かに答えることはできません。生徒によっては、人前では質問しづらいこともあるでしょう。
そういった場合でも、個別指導塾では講師が自分につきっきりで授業を行ってくれるため、疑問点はすぐに解決することが可能です。
どんな人におすすめ？
個別指導塾と集団塾のどちらを選ぶべきかなかなか決めきれない方もいるかと思いますので、選び方の1つとして、個別指導塾が向いているお子さんのタイプを見ていきましょう。
個別指導塾が向いているお子さんは、主に下記の3つのタイプです。
- 学校の授業や家庭学習で気が散ってしまいやすい
- 苦手教科が多い
- 部活動や習い事と両立させたい
学校の授業や家庭学習で気が散ってしまいやすい
学校の授業中に友達に話しかけてしまったり、家庭学習でもなかなか集中して取り組めなかったりするお子さんは、集団塾や家庭教師よりも個別指導塾が向いています。
個別指導なら、周りに他の生徒がいない環境で勉強をすることができるため、ちょっかいをかけて勉強を中断することはありません。また、マンツーマンの指導ということで、講師が生徒を常に見ているため適度な集中力をキープしながら学習することができます。
苦手教科が多い
苦手な教科が多く、学校でも授業についていくことが難しいというお子さんも、個別指導塾が向いています。
学習進度に合わせたカリキュラムを組んで授業が進むため、苦手科目も理解できるまでじっくり取り組むことができます。
苦手科目の克服は1人では非常に大変ですし、集団塾では周囲のペースについていけなくてより苦手意識をもってしまうこともあります。その点、個別指導塾では質問しやすい環境で周りを気にすることなく勉強できるため、気後れせずに勉強に集中できるでしょう。
部活動や他の習い事とも両立したい方
部活動や他の習い事に打ち込んでいるお子さんも、個別指導塾が向いています。
多くの個別指導塾では、授業の時間割を生徒の都合に合わせて選ぶことができます。そのため、部活動や習い事とも両立がしやすいのです。
集団塾だと、自分の都合で時間割を決めることはできないため、どうしてもスケジュールが合わないこともあるでしょう。その点、個別指導塾であればある程度の融通がきくため、継続して通いやすいというメリットがあります。
必ず押さえておきたい個別指導塾の選び方
ここからは、数ある個別指導塾の中からお子さんに合う個別指導塾を選ぶ方法を紹介していきます。
近年、個別指導塾は人気を集めており、大手塾から地域密着型の塾まで数多く展開されています。しかし、費用や講師の質など、個別指導塾の中でも様々な違いがあるため、正しい塾の選び方を知っておく必要があります。
適切な選び方を知って、お子さんにあった塾を見つけてみてください。
選び方①講師の質を比較する
個別指導塾の選び方で最も重要な点は、講師の質です。
個別指導塾では、中学受験や高校受験などの指導経験豊富なプロの講師だけでなく、現役大学生のアルバイト講師がいることもあります。
ここでポイントになるのが、プロの講師は絶対に良い、大学生のバイトだから駄目というわけではないこと。
たとえば、大学生のバイト講師が生徒たちに親身になって教えてくれたため、生徒が楽しく勉強を続けられて成績の向上に繋がるといったケースはよくあることです。
もちろん経験面から言えばプロの講師の方が優れていますが、選び方として最も重要なのは講師と生徒がきちんと継続して学習を続けていけるような関係になれるか、つまり相性と言えます。
講師がどのような人物かどうかをチェックするには、体験授業や教室見学などの選び方が効果的です。多くの個別指導塾では体験授業を行っているので、ぜひ選び方の参考として体験授業を受けてみてください。
選び方②受講時の生徒の人数を比較する
個別指導塾は、少人数の授業スタイルが基本です。
しかし少人数と言っても、マンツーマンでの指導なのか生徒2~3人に対して講師が1人つくのか、塾によって異なります。
マンツーマンの方が生徒1人にかける指導時間が長くなりますが、その一方で月謝が高くなるというデメリットも。こういった面を踏まえて、ご家庭の予算とのバランスを考えた選び方をすると良いでしょう。
とにかく苦手科目をしっかり伸ばしていきたいという生徒は、多少お金がかかってもマンツーマンあるいは講師1対生徒2人ほどの指導で丁寧にサポートしてもらうことがおすすめです。
選び方③授業料を比較する
個別指導塾でに通う際には、授業料（月謝）が気になるという方も多いでしょう。
個別指導塾は、集団塾と比較すると、講師1人が受け持つ生徒の数が少なくなってしまいます。そのため、集団塾と比べると授業料が割高になる傾向にあります。
費用面はこの先継続して塾に通えるかという点にも繋がる問題なので、塾の選び方として非常に重要な点です。
最近では、他塾との差別化として割安な料金で受講できる個別指導塾も増えていますが、だからと言って授業料が極端に安い塾は講師や学習環境の質が落ちる可能性も。
このようなことを踏まえると、通いやすそうな授業料の個別指導塾をいくつかピックアップし、体験授業や教室見学を利用して比べる選び方がおすすめです。
実際に教室を見学してみれば、生徒がどのような環境で勉強しているのか自分の目で見ることができます。
家庭の予算内でお子さんにあった指導が受けられるかどうか、自分の目で見て確かめてみてください。
選び方④塾の運営方針を比較する
選び方として見落としがちなのが、塾の運営方針のチェックです。
個別指導塾は、もともと苦手な教科をサポートするなど学習の補助的な位置づけで開かれた塾が多くありました。しかし、近年は中学受験や高校受験の専門的な対策コースを用意して高い進学実績を出している教室も増えつつあります。
そのため、通うつもりの個別指導塾は学校の成績向上に向いているのか、受験対策としてがっちり勉強するのに向いているのか、目的に応じた選び方をする必要があるのです。
学校の成績向上を主な目的とするなら、学校の定期テストや使用される教科書などに精通している講師がいる個別指導塾がおすすめ。また、通っている学校の近くにある地域密着型の塾なども良いでしょう。
一方、受験対策として通うのであれば、進学実績のある個別指導塾がベストです。運営方針として受験対策コースを用意している塾では、入試問題の傾向にあった効率的な入試対策ができる受験指導のプロ講師を揃えていることも多いです。
また、全国展開しているような大手塾では情報も集まりやすいため、受験対策にメリットがあると言えます。
このように、塾の運営方針で比較する選び方をすれば、自分の目的にあった塾を選びやすいでしょう。
講師・授業の質を見るなら体験授業がベスト！
ここまで個別指導塾の選び方を解説してきましたが、個別指導塾がお子さんにあっているか判断するために最も早い選び方は、体験授業に申し込むことです。
体験授業では、実際に教室で教えている講師についてもらって個別指導を体験することができます。そのため、講師のレベルや塾の指導方針、お子さんが個別指導についていけるかどうかを判断しやすいでしょう。
体験授業の注意点
体験授業で注意したいのが、体験授業を担当してくれた講師が入塾後も指導してくれるとは限らない点。
しかし、ほとんどの塾では講師に対して研修や教え方の指導をしているのが一般的なため、教室内に在籍している講師の中で教え方に大きな差があることは少ないです。
まずは興味のある個別指導塾をいくつかピックアップして、体験授業を行っている場合には申し込んでみましょう。
家庭教師と迷ったらどっちを選ぶべき？
特に1対1の授業スタイルを求めて個別指導塾を探しているご家庭では、家庭教師も検討されるケースがあります。
家庭教師と個別指導塾、どちらを選べば良いか迷った場合には、選び方としてそれぞれの特徴を比較してみてください。
家庭教師
- 自宅に教師が訪問して授業を行う。お子さんの部屋で勉強することが多く、気が散ってしまう可能性が高い。
- 講師1人で全ての教科を担当することが多い。
- 一方、通塾の時間や手間がかからないメリットがある。
個別指導塾
- 学習専用の個別教室で勉強できるため、集中しやすい。
- 通塾の時間がかかるデメリットがあるものの、自宅学習よりもメリハリを持って勉強に取り組むことができる。
- 各教科で担当講師をおいている教室が多く、教科それぞれで経験・知識の豊富な講師から指導を受けることができる。
同じ1対1の指導でも、家庭教師と個別指導塾では特徴が異なるため、選び方を知っておく必要があります。
特に、塾は勉強専用の環境があるという大きなメリットがあるため、自分で勉強することに慣れていないお子さんには勉強に取り組みやすい雰囲気のある個別指導塾の方が良いかもしれません。
選び方に迷った時には、家庭教師でも体験授業を行っているところも多いので個別指導塾・家庭教師の両方で体験授業を申し込んでみることがおすすめです。
まとめ：個別指導塾に通う前に選び方をしっかりチェック！
今回は個別指導塾の選び方について解説してきました。
個別指導塾といっても様々な教室があるため、入塾する前に選び方をしっかり把握して比較する必要があります。
先ほど紹介したように、教室によって講師の質も異なり、プロの講師だから良い、大学生のバイト講師だから悪いといったことは一概には言えません。
重要なのは講師と生徒の相性になるので、まずはそこをチェックしながら授業料や通いやすさなどを比べていくといった選び方がおすすめです。
興味のある個別指導塾があれば、無料体験に申し込んで実際の授業の様子を見てみるのも非常に有効です。
当記事の選び方を参考にして、ぜひお子さんに合った個別指導塾を見つけてみてください。
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