看護師
看護師とは、医師の診察・治療の補助や病気や障害者の日常生活支援、または疾病の予防や健康維持の教育を行うことができる国家資格です。
医師と同様に人の命を預かるというやり甲斐を感じる機会が多い一方で、夜勤や残業が日常的だったり、死と直面する機会も多かったりする仕事のため、肉体的にも精神的にもハードな仕事です。
また、医療知識や技術も必要ですが、看護師には患者さんの病気やケガによる不安や悩みを緩和してあげられるコミュニケーション能力も必要不可欠となってきます。
さらに、高度で複雑な医療知識や技術を絶えず身に着けていく必要があり、近年では認定看護師や専門看護師の需要が高く、キャリア形成のために取得する人が増えています。
高齢化社会に伴い、看護師の活躍の場は医療機関だけでなく、介護施設や老人ホーム、訪問看護など拡大しているため、今後ますます看護師の需要は伸びていくでしょう。
看護師を目指す
看護師を目指すのであれば、看護専門学校に進学するのが一般的でしたが、最近は医療の高度か看護師の地位向上に伴い、4年制大学で看護学部や医学部保健学科の設置が増加しています。
2012年には約35%の人が大学の看護養成課程で学んでおり、今後さらに増加していくと予想されています。
看護教育を受けたあと、看護師国家試験を受験し合格すれば、看護師として医療機関などに勤務するのが一般的です。
その後、より高度な知識と技術を持った専門看護師や認定看護師を目指す人もいれば、保健師や助産師などの関連資格の取得を目指す人が多くいます。
看護師になるまでの道のり
准看護師制度
看護師は正看護師ともいわれ、他にも准看護師という資格を持って医療機関で働くことが可能です。
准看護師とは、国家資格の正看護師と異なり、全国の都道府県知事から免許が交付される看護師資格です。
准看護師は、看護高等学校にて1890時間以上の教育を受けると受験資格を得られ、法律上は業務範囲の差はないものの、准看護師のほうが待遇などで劣るケースがしばしば見受けられます。
さらに、看護現場の高度な知識と技術のニーズが高まるなか、廃止論が出たり、神奈川県が2013年度をもって准看護師の養成を廃止したりしているので、今後は正看護師を目指すほうがおすすめです。
資格概要
資格種類 | 将来性 | 難易度 | 合格率 |
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国家資格 | 大変良い | 普通 | 88.8% (2013年度) |
受験資格 | ①厚生労働省・文部科学省で指定した看護養成課程を修了した者 ②准看護師で3年以上の実務経験および指定学校で2年以上の修業した者 ③その他外国の看護学校卒業者や免許取得者など厚生労働大臣が認定した者など |
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試験科目 | 1. 人体の構造と機能 2. 疾病の成り立ちと回復の促進 3. 社会保障制度と生活者の健康 4. 基礎看護学 5. 在宅看護論 6. 成人看護学 7. 老年看護学 8. 小児看護学 9. 母性看護学 10. 精神看護学 |
試験内容 | 必修問題50問を含めた計240問(300点満点) |
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