海上保安官
海上保安官は、巡視船や航空機を使って日本の海域を監視し、「海の警察官」として海上での犯罪や海難などを検挙し日本の治安と安全を守る仕事です。
主な仕事として、海難救助や、密航、密漁、密輸などの取り締まりを行う警備救難業務、安全な航海ができるように海に関する情報を提供したり、航海の安全や海洋開発に必要な海図の作成や水路誌の刊行などを行う海洋情報業務、海上交通の安全に必要な航路標識の保守、運用、建設などを行う海上交通業務があります。
近年は、国際化が進むと同時に尖閣諸島問題などの領土をめぐる問題などの近隣諸国との緊張感が高まっているので、海上保安官のニーズはいっそう高まっています。
海上保安官は、ハードな訓練に加え学ぶことがたくさんあるので大変ですが、国家公務員という安定性が魅力なうえ、海の平和と安全、そして人の命を守る責任にやりがいが感じられるでしょう。
海上保安官を目指す
海上保安官になるためには、海上保安大学校か海上保安学校への入学が必要となります。
海上保安大学校では、本科(4年)、専攻科(6ヵ月)、研修科国際業務課程(6ヵ月)の教育期間で海上保安庁の幹部としての知識と技能を学んだ後、本庁などの陸上勤務と海上勤務の交互しながら幹部としての経験を積んでいきます。
海上保安学校では、船舶運航システム課程1年(航海コース、機関コース、主計コース)、航空課程1年、情報システム課程2年、海洋科学課程1年の4過程の中から選択して受験をし、海上保安庁の一般職員としての知識や技能を学びます。
海上保安大学校、海上保安学校はどちらも全寮制で、入学すると在学中から国家公務員の立場となるので、入学金・授業料などが無償のうえ、月給・ボーナスも支給されます。
海上保安官になるまでの道のり
海上保安大学の試験概要
将来性 | 難易度 | 競争率(H26) |
---|---|---|
大変良い | 難しい | 9.8倍 |
受験資格 |
高等学校また中等教育学校を卒業した日の翌日から2年を経過していない者、または3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者 |
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入学できない者 |
・身長が男子157cm、女子150cmに満たない者 ・体重が男子48kg、女子41kgに満たない者 ・視力(裸眼又は矯正)がどちらか1眼でも0.6 に満たない者 ・色覚に異常のある者(職務遂行に支障がない程度は可) ・片耳でも2,000 、1,000 、500 各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者 ・四肢の運動機能に異常のある者 |
試験時期 |
【一次試験】10月頃、【二次試験】12月頃 |
試験内容 | 【一次試験】 基礎能力試験、知能分野、学科試験、作文試験を実施 【二次試験】 人物試験、身体検査、測定、体力検査を実施 |
海上保安学校の試験概要
将来性 | 難易度 | 競争率(H26) |
---|---|---|
大変良い | 普通 | 7.3倍 船舶運航システム課程9.7倍 |
受験資格 |
入学する年の4月1日現在24歳未満の者 |
---|---|
入学できない者 |
・身長が男子157cm、女子150cmに満たない者 ・体重が男子48kg、女子41kgに満たない者 ・視力(裸眼又は矯正)がどちらか1眼でも0.6 に満たない者 ・色覚に異常のある者(職務遂行に支障がない程度は可) ・片耳でも2,000 、1,000 、500 各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40デシベル以上の音の失聴のある者 ・四肢の運動機能に異常のある者 |
試験時期 |
【一次試験】5月頃、【二次試験】6月頃 |
試験内容 | 【一次試験】 基礎能力試験(多肢選択式)、学科試験(多肢選択式)、作文試験を実施 【二次試験】 人物試験(航空課程を除く)、身体検査、測定、体力検査を実施 【三次試験(航空課程のみ)】 人物試験、適性検査、身体検査を実施 |
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