パイロット
パイロットとは、旅客機を操縦して人や物を遠方へ運ぶ仕事を行い、また、操縦以外にも様々な業務を行います。
パイロットの機長は、副操縦士や運行管理者、キャビンアテンダントなどと出発前にミーティングを行い、フライト計画や気象データなどを確認し、また、航空機の整備状態や燃料についても確認するなど、幅広い専門知識が必要になります。
フライト中は自動操縦に切り替わりますが、飛行中も気象の変化やエンジン、機器トラブルが発生する恐れがあるので、気を緩めることはできない重要な仕事を担っています。
定刻通りに安全に飛行できるよう、クルーのキャプテンとして他のスタッフと連携できるチームワークとリーダーシップが要求されます。
パイロットを目指す
パイロットになるためには、自家用操縦士、事業用操縦士、定期運送用操縦士の3つの資格がありますが、ANNやJALといった航空会社の一般的なパイロットになるためには、定期運送用操縦士の資格を取る必要があります。
パイロットになるためには、いくつかの方法があり、一つは航空会社に入社しパイロットになるためのライセンスを取得する方法で、もう一つは航空大学校に入学し、在学中にライセンスを取得する方法があります。
二つの大きく違う点は、ライセンスを取得するタイミングで、航空会社に入社して取るか、入社する前に取るかということです。
大手航空会社に入社してパイロットを目指す場合は、自社養成枠の採用に応募し、100倍以上の競争率を突破する必要があります。
いっぽう、航空大学校の入学試験は、倍率9.9倍となっており、大手航空会社の自社養成パイロットに比べて目指しやすいです。
航空大学校の場合は、卒業後に就職活動をする必要がありますが、官公庁や企業などへの道が開けてきます。
また、近年ではコスト削減やパイロット不足のため、格安航空会社などは自社養成の必要がない航空大学校卒の採用が多いようです。
パイロットを目指せる大学が増加中
パイロットの人材不足が懸念されており、最近では大学にパイロット養成課程を設置する大学が増加しており、現在、東海大学、桜美林大学、法政大学、崇城大学、第一工業大学、千葉科学大学で学ぶことが可能です。
特に東海大学はANA全面協力のもとパイロットが目指せる先駆者的な大学で航空会社への就職実績も高く、崇城大学はスカイマークへの推薦制度が設けられているのでパイロットとして活躍できるチャンスは高まります。
学費は4年間で500万円以上かかり、加えて海外での訓練費用や寮費を合わせると大学によっては1500万円~2000万円程度発生するため、経済的な負担は決して軽くはありません。
ただし、卒業後の就職は安定しており、大手航空会社だけでなく、LCCや中堅航空会社など幅広い就職実績があり、パイロットを目指す新たな選択肢として注目されています。
資格概要~定期運送用操縦士~
資格種類 | 将来性 | 難易度 | 取得方法 | 合格率 |
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国家資格 | 大変良い | 大変難しい | 独学 | 非公開 (2014年度) |
受験資格 | 21歳以上、総飛行時間1,500時間以上 イ.100時間以上の野外飛行を含む250時間以上の機長としての飛行 ロ.200時間以上の野外飛行 ハ.100時間以上の夜間の飛行 二.75時間以上の計器飛行 |
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試験時期 | 学科試験:7月・11月・3月 |
受験料 | 学科試験:5,600円、実地試験:67,400円 |
試験内容 | 【学科試験】 航空工学、航空気象、空中航法、航空通信、航空法規(国内、国際) 【実地試験】 運行知識、飛行前作業、飛行場等の運行、離陸・着陸、緊急時操作・連携、連絡、総合能力等 |
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