救命救急士
救命救急士は、傷病者を救急車で速やかに病院まで搬送するだけでなく、搬送中に限って医師の指示のもと救命救急処置の実施する国家資格です。
心肺停止状態や重症患者などの救命処置を実施する、生命を左右する仕事なだけにやりがいや使命感は大きいですが、責任も重く精神的・肉体的にハードな職業となります。
1991年に救命救急士法が制定され救命救急士の行動範囲が広がり、医師に代わって特定の医療行為が可能になったため、より患者の命を救えるようになりました。
現在、救急車の出動回数は年間500万件以上におよび、なお増加傾向にあるため十分な数が足りていません。
さらに、救急車には救命救急士が必ず1人以上いる必要があるため、今後も救命救急士のニーズは高いと言えるでしょう。
東日本大震災後、人助けや社会に貢献できる仕事がしたい思う人が増えており、救命救急士という職業が注目を浴びています。
救命救急士を目指す
救命救急士になるには、救命救急士養成所で2年間必要な知識やスキルを習得した後、国家試験に合格する必要があります。
国家試験合格後は、消防官採用試験を経て消防署で勤務するのが一般的ですが、なかには救命救急センターなどで活躍している人もいます。
さらに、まずは消防官としてまずは消防署に勤務して5年間の実務経験または2000時間以上の救急経験を積んだ後、6か月の研修を受けて救命救急士の受験資格を得ることも可能です。
4年制大学ではなくても、専門学校や短大で救命救急士の養成課程を受けることですが、専門学校や短大でも高度な知識を幅広く習得する必要があるため、3年制のコースを設置している学校が多いのが特徴です。
試験概要
将来性 | 難易度 | 合格率 |
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良い | 普通 | 80%前後 |
受験資格 | ①専門学校や短大、四年制大学などの厚生労働省指定の救命救急士養成所にて2年以上学ぶ ②消防署勤務5年以上+6か月の研修 |
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試験時期 | 3月下旬 |
試験内容 | 合計200問のマークシート方式 |
試験範囲 | ①基礎医学(社会保障・社会福祉・患者搬送含む) ②臨床救急医学総論 ③臨床救急医学各論(一):臓器器官別臨床医学 ④臨床救急医学各論(二):病態別臨床医学 ⑤臨床救急医学各論(三):特殊病態別臨床医学 |
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